婚姻届に必要な「戸籍謄本」の取り寄せ方は？戸籍抄本との違いや申請方法、必要書類について

婚姻届を提出するにあたり、必要となるのが戸籍謄本です。
しかし、戸籍謄本は普段の生活の中ではあまり手にするものではないので、どのように取得すればいいのか悩んでしまう方も少なくありません。
このページでは、婚姻届で戸籍謄本が必要となる理由や入手方法、戸籍抄本との違いなど、基本知識についてご紹介します。
スムーズに婚姻届を提出するためにも、ご紹介する内容を把握したうえで準備を進めていきましょう。

戸籍謄本とは

戸籍謄本とは、一言でいうと自分の身分関係が記された公的な書類のことです。
おもに夫婦と子ども（未婚）で構成されていて、家族の関係性が明確になっています。名前のほか、本籍地の住所や生年月日、続柄なども記されているのが特徴です。
ちなみに、戸籍抄本との違いは、情報が記されているのが全員か否かです。戸籍謄本は、夫婦や子どもなど戸籍にあるすべての方の情報が記されている一方、戸籍抄本は情報が必要な方の分のみ（本人だけなど）となっています。
婚姻届の提出で必要となるのは、戸籍謄本なので間違えないように注意してください。

なぜ婚姻届の提出に戸籍謄本が必要なのか

婚姻届の提出に戸籍謄本が必要となる理由は、これから夫婦になるおふたりの新しい戸籍を作るためです。
戸籍に入っているのは、夫婦と未婚の子どもが原則です。そのため、未婚の子どもが結婚すると、これまで入っていた戸籍からは抜けることになります。
親の戸籍から抜けた後は、おふたりの新しい戸籍を作り、公的にも夫婦として身分関係が認められます。

婚姻届の提出で戸籍謄本が不要なケース

婚姻届の提出の際、戸籍謄本が不要になるケースもあります。婚姻届を提出する役所と、おふたりの本籍地の市区町村が同じであれば、戸籍謄本は不要です。
どちらか一方が本籍地と婚姻届の提出役所の市区町村が異なる場合は、異なっている方のみ戸籍謄本の取得が必要です。
婚姻届の提出先と、本籍地を照らし合わせて、戸籍謄本の取得が必要か否かを判断してください。

戸籍謄本の取得・申請方法

戸籍謄本を取得・申請する場合、役所に行って取得するか、郵送で取り寄せるかの2つの方法があります。
それぞれの方法や必要書類について触れていくので、参考にしてみてください。

本籍地のある役所で直接取得する

役所で戸籍謄本を取得する際には、本籍地のある市区町村で取得してください。
なるべく早く戸籍謄本がほしいときや、近隣に役所がある場合には直接足を運んで取得するのがおすすめです。
役所で戸籍謄本を取得する場合は、後述する「郵送で取り寄せる」方法よりも手順が少なく済みますし、必要なものも少ない傾向にあります。
本籍地のある役所で戸籍謄本を取得する際の持ち物は以下の通りです。

【必要なもの】
・本人確認書類（免許証やマイナンバーカード）
・発行手数料（1通450円）
・印鑑

本人や家族以外が戸籍謄本を取得する際には、「委任状」も必要です。戸籍謄本の取得を代理人に任せる予定の方は、委任状の準備も忘れないようにしてください。
必要な持ち物を揃えて市役所に行ったら、まず窓口で「戸籍申請書」に記入します。個人情報などの必要な情報を記入・押印したら提出するだけです。
早ければ5～10分程度で発行してもらえるので、そのまま持ち帰ることができます。

郵送で取り寄せる

役所に行く時間がないときや、戸籍謄本を取り寄せたいものの本籍地のある役所が遠方である場合には、郵送での取り寄せがおすすめです。
書類を揃え、申請に必要な情報を記入したらそのまま郵便局へ出すだけです。
郵送で戸籍謄本を取り寄せる場合の必要な物は以下の通りです。

【必要なもの】
・申請書
・返信用封筒（切手を貼っておく）
・申請用紙（記入も済ませる）
・定額小為替（1通450円）
・本人確認書類のコピー

前項同様、申請者が本人・家族以外である場合には委任状が必要です。
申請書は役所へ取りにいかなくても、役所のホームページからダウンロードが可能なので、プリントアウトして申請書として使えます。
また、郵送で戸籍謄本を取り寄せる場合は、申請から受け取りまでに1～2週間ほどの期間を要します。婚姻届を提出したい日が決まっている場合には、スケジュールに余裕を持って戸籍謄本を取り寄せておきましょう。

おわりに

今回は婚姻届の提出に必要な、戸籍謄本の基本情報や取得方法、申請に必要なものなど幅広くご紹介しました。
戸籍謄本は普段手にすることがないうえに、発行する機会も少ないので、「どのように取り寄せたらいいの？」と悩む方が少なくありません。必要書類の不足によって申請をやり直すケースもあります。
婚姻届を希望日に提出するためには、スケジュールに余裕を持ってスムーズに戸籍謄本を申請することが大切です。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、都合の良い方法で戸籍謄本の取り寄せを行ってみてください。